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人気漫画:キングダムの魅力を今更ながら語ってみる

 2016/12/29 漫画   2,561 Views
キングダム

すでに大人気漫画である、キングダムですがあなたは読んでます?

アメトーークのキングダム芸人で大ブレイクしてからはコンビニでも最新刊が出る度に売られるようになったので知らない人はあまりいないのではとおもみます。

だけど、この記事を書いてるヤングジャンプの最新号で”王騎の矛”が出てきて

「あ・・・折り返しに入ったな・・・」

と感じる号だったので、自分の思うキングダムの魅力を書きなぐって見ようかと。
未読の人は参考までに。すでに読んでる人は

「オレならここが魅力だと思うな~~」

と思いながら読んでもらえたらと・・・。

一応、キングダム未読の人の為に漫画のあらすじを説明しておくと

時代は春秋戦国時代。秦の国で大将軍を目指す主人公”信”と、後に秦の始皇帝となる秦の王様・”政”を中心に描かれる、中国を舞台にした戦国絵巻物語。

漫画を描いてるのは原泰久さん。スラムダンクを書いた井上雄彦さんの元アシスタントさんとしても有名だったりします。

・・・とまあ、こういう説明があらすじにはなるんだけど、これだけ見ると

「ああ、よくある戦国モノでしょ?」

になっちゃうんですよね(苦笑)

読んでる人は分かると思うけど、普通の歴史漫画とは一味も二味もも違うからこそ数ある歴史モノ漫画の中でも際立った人気を維持して今に至ってるんですよね。

キングダムを何度も何度も読み返してその度に悦に至ってるモノとして自分なりに漫画の魅力を語ってみようかと思います。

”7つの項目”に分けて解説してみますね。

【キングダムの魅力(その1)】
実際の史実に合わせてる制約と、情報が少ないための自由度の高さ!

この漫画は紀元前の中国が舞台なっており、今のところ秦が中国を統一するまでの大筋の歴史に忠実に進めています。
(漫画のポイントポイントで実際の歴史書の文面が紹介されるところからも明らか)

この漫画はメインキャラ以外にも味方・敵関係なく魅力的なキャラが満載なんですが、そんな魅力的で愛すべきキャラクターたちも

”史実に合わせる制約”

があるために、バンバン殺されちゃってるんですね。例えばアメトーークでも紹介されてたからネタバレしても問題無いと思うけど、北斗の拳で言うところのラオウ的な存在である”王騎”というキャラ。

キングダムを読んだ人なら絶対にファンになるだろう愛すべきキャラなんですが、今(44巻)よりもはるかに前(16巻)に圧巻の最後を遂げています。
(王騎がいなくなっても、漫画の魅力が衰えないのがホント凄いところですが)

めちゃめちゃカッコイイし、おそらくあの頃は主人公よりも人気キャラだったはずなので、普通の漫画なら殺す予定だったとしても

「ここまで人気ならなんとか殺さない方向で・・・」

と歴史を多少捻じ曲げて”if”のストーリーを作っていったと思います。

ですが、このキングダムという漫画はファンタジー要素もあるけど、人の生死に関わる歴史的事実は絶対に捻じ曲げないという信念を持って描かれてるからこそ、おそらく人気ナンバーワンだったであろう王騎を漫画の舞台から退場させた。

他の人気キャラについても、歴史書に残ってる死亡年月は一切変えてないみたい。
この強烈な制約があるからこそ、作者である原泰久さんは

「この制約の中でいかに華々しく散らせていくか?」
「この魅力的なキャラがいなくなった後、残されたキャラにいかにその魂を引き継がせるか?」

に情熱を注げてるんじゃないかな?と思ってます。
普通の漫画ならさっきも書いたように歴史を多少捻じ曲げて”if”ストーリーを作り、なんとか既存の人気キャラでやりくりするだろうから。

そういった、既存の人気キャラに頼れない制約と戦いながらやってるからこその魅力ってのがこのキングダムには出てるんだろうな~と思ってます。

そして、その一方で繰り返しますが時代は紀元前。
いくら過去の歴史書が残ってると入っても細かい情報は残っておらず多くは

”●●という戦いが行われて◆の国が勝った”
”▲年に◎◎が死亡した”

などの大雑把な情報のみのようなんですね。

”歴史的事実の過程”に関しては一切の事実が残ってない。
だからこそ、その”過程”の部分は漫画家である原泰久さんが漫画として自由に描ける部分が残ってるんだろうな・・・と。

戦闘シーンとか実際の戦いよりも相当ファンタジックに描かれてるし、本人の顔はもちろん当時の登場人物たちの実際の武具なんかも残ってないからこそ、漫画として制約なく自由に書くことができるんだろうな~とか。
(個人的には王騎の一族である王翦の仮面とか結構好きw)

そして、先ほどは登場人物は史実に従って生き死にしてるって書いたけど、漫画で且つ歴史的な情報が少ないからこそ

・漫画にしか存在しない架空のキャラ

もポイントポイントで出てくるのも魅力ですね。
もしかしたら勘違いかもしれないけど、主要キャラであり飛信隊の軍師も務める河了貂(かりょう てん)や同じく主要キャラで飛信隊の副長を務める羌瘣(きょう かい)なんかは架空のキャラ(のはず)。

このように、歴史的事実に縛られつつも自由が残されてる部分を全力でファンタジックな物語にしていく。この辺のアンバランスさが他の歴史漫画にはない魅力の一つになってるんだろうな~と。

【キングダムの魅力(その2)】
主人公”信”が率いる”飛信隊”の出世物語への感情移入度が半端ない!

このキングダムの主人公である”信”はスタート時は下僕(つまり奴隷)。

そんな状態から始まる信率いる飛信隊の出世物語。
これって、見ようによってはサラリーマンの出世物語と同じように見えます。

というのも、しょっぱなは只の一兵卒だった”信”はサラリーマンで言うところの部下を持たない最下層の平社員。

そして、信が一兵卒として戦う部隊(会社)の将軍(トップ)として麃公(ひょうこう)という人物がいるのですが、一兵卒としては無茶苦茶なトップ。
(実は麃公は魅力的なキャラになっていくのですが)

そんなトップの下についてる腹心達も一曲も二癖もある人たちばかり。そんな中で理不尽な想いを味わいながら”信”は武功、つまり手柄を立てて自分の部隊を持つことに。(後の飛信隊)

飛び抜けた手柄を立てたことで普通ではありえないスピード出世をした”信”だけど、
そんな泥臭い奴隷上がりの一兵卒の出世を快く思わない同僚(ライバル)としてエリートサラリーマン的なポジションで登場する王賁(おう ほん)。

出生にこだわらず、信や飛信隊のことも認め、かつ王賁とも仲良くやってる能力も人柄も一流。なおかつライバルでもある蒙恬(もう てん)。

英才教育も受けてない、天才的な軍略も持ってない。だけども大将軍に絶対なると決めて行動している信や飛信隊の活躍はサラリーマンとして社会の理不尽と戦ってる人たちにはもの凄く共感できる部分があると思ってます。

さっきも書いたように、信と王賁、蒙恬といった同期組のライバル競争だけでなく、先輩となる将軍たち。例えば王翦(おう せん)や桓騎(かん き)といった信たちよりも早くから武功をあげて大将軍候補にあげられてる人たちよりも活躍しないと認められないという、

・ライバルと同レベルの活躍ではダメ、それ以上が必要

というサラリーマン社会にもありそうな、理不尽な出世競争。

また、多少大きな会社ならどこにでもあるであろう”派閥競争”なんかもキングダムの世界では泥臭く行われており、主人公の”信”や河了貂、羌瘣といった主要キャラ達も意図せず巻き込まれたり。

序盤で言えば、王弟派閥と呂不韋派閥(王である嬴政はこっち側)の争いに巻き込まれ。

兵士になってからは、嬴政派閥と呂不韋派閥の戦いに巻き込まれ。
大手会社のサラリーマンの悲哀とも言うべき

「俺、別に派閥争いなんて巻き込まれたくないけど・・・」

なんて考えてても、自然と派閥の戦いに巻き込まれるしかない。そういった中でも自分のベストをつくすしか無いなんて部分も戦うサラリーマンには共感しまくれる部分じゃないでしょうかね。

【キングダムの魅力(その3)】
戦略や戦術だけでなく、宮廷などでの謀略など多様な戦いを楽しめる

大体、戦闘をベースにした歴史漫画って

・武将同士、兵隊同士の戦いや戦術の競い合い

で9割方構成されてるけど、キングダムは上記のような戦闘や
戦術を駆使したものだけでなく

・宮廷内での謀略戦の数々
・国同士の情報戦の数々

などの見た目の派手さが無い、漫画的には面白くなりにくい戦いもしっかりと描き、かつめちゃくちゃ面白くしている。

例えば、嬴政率いる王派閥と呂不韋が率いる派閥の国内の人材取り合いによる謀略合戦があるけどあのあたりはかなりの見もの。最初は明らかな劣勢からスタートする嬴政側がどんな知略と計略、謀略を用いて巻き返しを図るのか。

序盤から王に付き従う昌文君たちも振り回されながらも王と共に
一歩一歩文官として成長し、呂不韋に負けない勢力を気づく土台づくりに貢献している様を見ているのも見ていて気持ちいいですしね!!

他にも呂不韋と趙国の大将軍である李牧(り ぼく)とがやりあった外交交渉の論述戦ももの凄く見ごたえのあるやり取りばかり。

「言論戦だけでここまで心躍らせてくれるのか!!」

と興奮できる数くすない漫画でしょうね。

【キングダムの魅力(その4)】
いくらでもスピンオフが作れそうな主役級のキャラの数々。

やっぱり、魅力的な漫画の共通点の一つは

”主役以外にどれだけ魅力的なキャラがいるか?”

だと思うんですよね。その辺で成功しているここ数年の漫画といえば

・進撃の巨人
(リヴァイ兵長を始め、魅力的かつ個性的な脇役満載)

・カイジ
(漫画の人気は昔からだけど、中間管理職トネガワが出てからまた違う層に人気を出してる感じ)

がぱっと思いつくけど、他にも長く人気を維持する漫画は主役以外に主役級を張れるキャラが豊富なんですよね。

このキングダムはその点も十分クリアしており、主人公である”信”、そして準主役であろう”嬴政”にだけでなく

・ライバル派閥の筆頭であり、財力と交渉力を駆使して商人から秦国の宰相まで登りつめ、王様をも越えようとしている大野心家の呂不韋

・敵国である趙の大将軍であり、秦の大将軍である王騎のち略をも凌ぐと言われ、実際に秦軍全体を翻弄しまくり漫画内で度々秦を追い詰めていく李牧

・”信”が目指すべき大将軍として主人公が大将軍を目指すべき指針を示してくれる知略・軍略・武勇すべてがそろっている秦の最後の六大将軍である王騎

・大将軍である蒙驁の副将として登場しながらも”盗賊上がり”という変わった経歴で独特な戦略や戦術。そして残忍な戦い方を見せるもある種の”カッコよさ”を読者に感じさせファンも多い桓騎。
(進撃の巨人におけるリヴァイ兵長に似たものを感じるキャラ)

・同じく、蒙驁の副将として登場するも、全く本心が読み取れない不気味なキャラとして敵味方関係なく翻弄しまくり、愛国心のカケラも見せずみ戦っている王騎の一族である王翦

・元趙の大将軍で魏国の客将になりながらも、魏国の危機に秦軍を倒すために戦う、廉頗とその配下達(特に輪虎(りんこ)は魅力的でしたね~)

などなど・・・。

ぱっと思いつくだけでもこのくらいいるし、
少し格は落ちるけど・・・って考えればそれこそ数え切れない
レベルで

「この人のスピンオフ見てみたい!」

って思えるキャラが満載。
この豊富なキャラクターたちの存在がキングダムのストーリーをよりん魅力的に彩っている。

こんなにスピンオフが見たいキャラだらけの漫画ってホント少ないんじゃないかな。

個人的に見たいスピンオフとしては

・李牧が趙の大将軍になるまでに何を思い、どうやって出世をしてきたかの
出会いと成長の物語。カイネや傅抵(ふてい)なんかとのやりとりももっと見てみたいですよね。
(実際読み切り作品はあるけど、もう少ししっかり作られた物語を希望)

・呂不韋が商人から宰相になるまでの知略と謀略の物語
(この物語は探せば見つかるかもですねw)
秦の太后が呂不韋の元恋人というのは史実ですから、その辺の物語なんかも見せてもらえると太后の秦国に対する憎しみの裏側が見られてキングダム本編が面白くなりそう。

・盗賊時代の桓騎の物語も見てみたいかな。元々は別々の盗賊団をまとめ上げ(那貴(なき)や雷土、黒桜といった側近は元別の盗賊団団長)そこから、盗賊を辞めて秦国の武将になっていった理由が分かる物語なんて読んで面白そうだし

あとは、王騎の物語っていうよりは単純に

・王騎以外の六大将軍全員が全盛期の昭王の時代のスピンオフ

とか見たいですね。若き日の昌平君や死んでしまった摎の物語は本編で少し描かれてるけど、本格的な戦いをいろいろ読んでみたい。廉頗と王騎の戦いなんてそれこそめっちゃ漫画として面白そうですしね!

【キングダムの魅力(その5)】
名言らしい名言は多くないのに、心をひきつけて話さないセリフ回し

私の好きな漫画ってわかりやすい名言が数多く散りばめられてるのが特徴なんですが、このキングダムに関してはわかり易い名言らしい名言ってありません。

例えば、私が一番好きな漫画である3月のライオン。
このブログ内で

※リンク貼る
3月のライオンを必読漫画と断言する7つの理由

でもいくつか紹介したけど、”ストレートに響く名言”が多数ちりばめられてます。

が、キングダムにおいては他のサイトの名言集とかを調べてみても

「これが将軍の見る景色です」(王騎)
「私には、中華をまたにかけた大将軍王騎を傍らで支え続けた自負がある」(騰)
「そして俺は、その金剛の剣だ」(信)

といった、漫画を読み込んでる人以外はわかりづらいセリフが名言としてピックアップされてます。

このことから分かるのは、

「キングダムという作品では物語を知らずに分かる名言はほとんど存在しない」

ってこと。これってマイナス面のようだけど、見方を変えたら

「物語をわかった人が読むと、そのセリフを見るだけで鳥肌が立つほど心が震える台詞回しになっている」

ってこと。さっき紹介した

「これが将軍の見る景色です」(王騎)

ってセリフは漫画を知らない人が見ても「何が名言??」ってセリフ。
だけど、漫画と共に王騎の最期を飾るシーンを思い出しながら今セリフを見ると
内容を知ってる人なら”ゾワッ”と鳥肌が立つレベルの感動をこのセリフには感じるんじゃないでしょうか?

実際、この後この景色を飛信隊で実現に向かう”信”の姿が描かれていきますしね。

【キングダムの魅力(その6)】
秦王嬴政の中国統一に向かう凄みと危うさ

これを”魅力”と書くべきかどうか悩んだけど、歴史の事実として秦王嬴政が中国の歴史上はじめて全国統一という覇業を行い、秦の始皇帝となっている。

漫画のキャラクターとしては準主役と言えるポジションである嬴政は

・誰もなし得なかった戦争の無い世界

という理想を実現させるために清濁併せ呑みつつ努力を続ける名君として今のところ描かれてます。

その中華統一の理想に向かう過程にいささかの迷いも感じない。

だけど、漫画が中華統一に向けて本格的に動き出すにつれて、呂不韋や李牧、また桓騎や斉王といったいろんなキャラクターたちから

”中華統一を目指す事の罪業”

を突きつけられる。そんな中でも嬴政は彼らの主張を理解しつつも中華統一への野望に対して一切の迷いを持たずに突き進む。

今のところはそんな感じで進んでいるけど、実際の史実として歴史に残ってる秦の始皇帝は

・悪逆の王

というイメージの強い皇帝。漫画の読者でその事実を知らない人はほぼいないでしょうし、
歴史の大筋を変えないスタイルを貫いてる原泰久さんが、どう歴史との整合性をつけていくのか。

それとも新たな解釈をキングダムの世界に持ち込んで歴史の史実に一石を投じるのか。
個人的に気になってる部分です。

【キングダムの魅力(その7)】
主人公”信”の恋愛模様(?)の行方

最後は、魅力というか今後気になってる部分の一つをおすすめポイントに紹介しておこうかなと。

このキングダムという漫画はあまり恋愛方面の要素は取り入れてません。
が、全く無いというわけではなく、

・嬴政の奥さんである宮女とのストーリー
・王騎と摎の物語
・呂不韋と太后の過去の恋愛がらみの物語
・成蟜と瑠衣の物語
・李牧とカイネ、傅抵における片思いの三角関係

など。エッセンスとしての恋愛要素は入ってます。

が、今のところ主人公の”信”には

「絶対この人だろ!」

と決定づける相手がおらず、ポイントポイントで同じ飛信隊の軍師である河了貂。
副将である羌瘣あたりが奥さん候補っぽいフラグを少し立ててるくらい。

大穴としては後宮にて”信”と何度か会話する機会があった陽(よう)かな?とも思うけど、もしかしたら陽は扶蘇を生むのでは?とも思ってるので大穴はやっぱり大穴かな~というところ。

史実でも”信”が”李信”という名前となり、子供ももうけてるのでどこかで子供が出来る話もあるはず。となると河了貂と羌瘣。どっちが妻となるのか?そんな三角関係の恋愛模様(?)も面白い部分になってくるかも。

・・・とまあ、私が思いつく今更ながらのキングダムの7つの魅力を語ってみました。

キングダム未読のあなた。
ちょっとは興味持ってくれました?

既読のあなた。魅力ポイントで共感出来る部分はありました??

自分なりの魅力ポイントを見つけてから再読すると漫画の面白さがまた違って見えたりするんでおすすめですよーー。

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